不妊治療の用語
DICTIONARY
さ行から始まる用語
- シクロフェニル(薬剤名:セキソビット)
- シクロフェニルという薬は、不妊治療に使われる薬の一つです。この薬は、女性の体内で卵が成熟するのを助ける働きがあります。具体的には、脳から分泌されるホルモンの働きを調整することで、卵巣の機能を活性化させる効果があります。この薬を使うことで、卵巣から卵が出やすくなり、妊娠しやすくなるという効果が期待できます。薬剤名はセキソビットとも呼ばれます。
- ショート法(Shortプロトコール)
- 体外受精の排卵誘発のための卵巣刺激法。GnRHアナログ(スプレキュア・ナサニール・イトレリン)を月経開始時より使用し、月経3日目ごろからhMGを使用する。フレア現象を利用しながらhMGを使うことで、複数の成熟卵胞を作ることを目的としている。
- 子宮鏡
- 子宮鏡とは、子宮に細い管を入れて、子宮の中を見ることができる器具のことです。不妊治療で、子宮の中に異常がある場合の検査に使われます。異常がある場合は、子宮鏡を使って治療をすることができます。
- 子宮筋腫
- 子宮にできる瘤状の良性腫瘍。筋腫ができる場所によって漿膜下筋腫、粘膜下筋腫、筋層内筋腫と呼ばれています。筋腫が大きくなると、生理のときに出血が多くなったり、お腹が張ったりすることがあります。不妊の原因になることもあります。治療方法には、手術や薬の服用があります。
- 子宮内膜ポリープ
- 子宮内膜ポリープは、子宮の内腔に発生する良性のポリープです。不正性器出血の原因となりますが、無症状の方もいます。ポリープの大きさや位置によっては、不妊の原因にもなり得ます。 すべての子宮内膜ポリープに治療が必要とは限らず、経過観察するのみの場合もあります。症状やポリープの性状に応じて治療を行います。
- 子宮内膜症
- 子宮内膜症とは、子宮の内側にある子宮内膜が子宮の内側以外の臓器にもできてしまう病気です。子宮内膜症は、発症する部位によって「腹膜病変」「卵巣子宮内膜症(卵巣チョコレートのう胞)」「深部子宮内膜症(ダグラス窩・深在性子宮内膜症)」「他臓器子宮内膜症」の4つに分けられます。 生理のときに痛みや出血がひどくなったり、妊娠しにくくなったりすることがあります。
- 子宮卵管造影検査(HSG)
- 子宮の入り口から管を入れて、造影剤を子宮内から卵管へ流し込み、子宮内の状態と両側の卵管の通りおよび、卵管からおなかの中への拡がりを見る検査です。
- 出生前診断(NIPT)
- 出生前診断(NIPT)とは、妊娠中のお母さんの血液から赤ちゃんの染色体異常を調べる検査のことです。赤ちゃんが染色体異常を持っている場合、その病気のリスクが高くなることがあります。この検査を受けることで、赤ちゃんが健康かどうかを確認することができます。
- 人工授精(IUI)
- 排卵時期に、人工的に精子を直接子宮内に注入する方法。精子はスイムアップ法やパーコール法で、良好な運動精子を選別したり、濃縮したりして使用する。人工授精には、夫の精子を使用する「配偶者間人工授精(IUI-H)」と、精子提供者の精子を使って行う「非配偶者間人工授精(IUI-D)」がある。IUI-Dは、夫が無精子症あるいは精子に遺伝的疾患があるときに実施される。日本では、限られた病院でのみ行われている。
- 性交後試験(フーナーテスト)
- 排卵日前後に性交してもらい、性交後3~5時間後くらいで、頚管及び子宮内へ精子が入っているか否かを調べる検査。
- 精液検査
- 一定の禁欲期間(3~5日間)をおいたあと、マスターベーションで採取した精液の精子濃度、運動率、奇形率などを調べる。精液の状態は体調やストレスなどによって変動するので2~3回検査を行う。
- 精索静脈瘤
- 精索静脈瘤とは、男性の精巣周辺にある静脈が腫れてしまう病気のことです。この病気があると、精子の量や質が悪くなり、不妊の原因になることがあります。治療方法としては手術があります。
- 早発卵巣不全(POF)
- 40才以前に、卵胞が消失し閉経する病気。
- 続発性不妊
- 妊娠、出産歴はあるものの、その後妊娠を望んでも妊娠に至らないことをいう。