不妊治療の用語

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排卵の予測
基礎体温では、低温相最終日か高温相初日が排卵の目安とされているが、基礎体温のみで排卵を特定するのは困難な場合が多い。このため、超音波検査による卵胞径の計測や、血中あるいは尿中の黄体化ホルモン(LH)の測定を補助手段として、排卵を予測することが多い。
排卵誘発剤
排卵を促す薬。注射薬にhMG、hCG、経口薬にクロミッド、セキソビットなどがある。卵巣が腫れる、腹水貯留などの副作用もあるので、医師の指示に従うことが必要。
胚移植(ET)
体外受精で用いられ、受精卵を母体(子宮)に戻すことを言う。一般には、採卵後受精させ2~3日後に行われる初期胚移植と、症例により5~7日目の胚盤胞まで培養し胚移植する後期胚移植がある。
胚盤胞移植(後期胚移植)
受精後5~7日間培養し胚盤胞となった胚を移植すること。良好な胚を選別し、移植胚を減らすことにより多胎妊娠の予防になるメリットがあるが、採卵して複数個の受精卵を得たとしても、受精卵のうち胚盤胞まで発育するのは約40%であるため、胚移植できないこともある。しかし、胚盤胞に至った胚の妊娠率は高い。胚の選択を行うことにより移植あたりの妊娠率が高くなる。
hCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)
排卵を促すホルモン。黄体化ホルモン(LH)作用がある。排卵誘発剤や黄体機能賦活剤として注射する。
hMG(ヒト閉経ゴナドトロピン)
排卵誘発剤。閉経後の女性の尿から抽出した製剤で、強力な排卵刺激作用がある。基本的な構成成分は卵胞刺激ホルモン(FSH)と黄体化ホルモン(LH)で、その割合は製品によって異なる。
不育症
不育症とは、妊娠が繰り返しできない状態のことを言います。原因は様々で、女性の体の問題や男性の精子の問題、または夫婦の遺伝子の問題などが考えられます。不育症の治療には、検査や薬の投与、手術などがあります。
不妊症
生殖年齢の男女が、妊娠を希望して、一定期間性生活を行っているにもかかわらず、妊娠しない場合をいう。その一定期間については、1年間と言われる。
腹腔鏡下筋腫核出術(LM)
子宮筋腫のみを手術で取り除き、子宮を温存し妊孕性を保つ手術。腹腔鏡下に手術するのが一般的、漿膜下筋腫、筋層内筋腫が適応となる。
腹腔鏡検査
腹部に小孔をあけ、そこに内視鏡を入れて腹腔内を観察する検査。子宮内膜症病変、卵管、卵巣の形態や周囲の状態の検査ができる。癒着剥離や卵巣嚢腫摘出、子宮筋腫摘出の手術が行われている。身体的な負担が少ない。
胞状卵胞数(AFC)
経腟超音波で見える2~12㎜の大きさの発育卵胞。
HOMA指数
HOMA指数とは、血糖値とインスリンの量を測ることで、インスリン抵抗性(インスリンがうまく働かない状態)を評価する指数のことです。インスリン抵抗性が高いと、妊娠しにくくなることがあります。
Vitrification(ガラス化)法
胚、卵子凍結法の種類で、超急速凍結法のこと。従来から広く用いられている緩慢凍結法に対し短時間で行うことができ、また、細胞内氷晶(これにより細胞はダメージを受ける)による障害が少ないとされている。高い生存率と再現性を有する可能性を持つ凍結保存法。