高度生殖医療(体外受精・顕微授精)についてお話します。
何度も通院し、これまで不妊治療を頑張ってきたのになかなか妊娠しないという焦る気持ちを抱きつつここにたどり着いた方もいれば、不妊症検査でこの治療法じゃないと妊娠できません、と診断された方もいるかもしれません。
しかし、どんな方でも治療を開始する時は誰もが当然初心者です。
これから未経験な領域に足を踏み入れるのですから、不安になることは当たり前のことです。当院では、その不安に寄り添い、スタッフ全員で連携しながら、途切れることなくサポートし続けます。そして、培ってきた深い知識、技術、機器を導入し、より短い時間で結果を出す最善の不妊治療を提供していきます。
診療内容
MEDICAL SERVICES
3 体外受精、顕微授精を含む高度生殖医療
高度生殖医療とは?
排卵誘発剤を使用して卵巣に複数の卵子を発育させ、局所麻酔もしくは静脈麻酔下に針を使用して育てた卵子を回収します。
回収した卵子に精子をふりかけて精子の力で受精させる体外受精(媒精)と卵子の細胞質内に直接精子を注入して授精させる顕微授精があります。
その後、受精卵を子宮内に戻してあげる移植を行いますが、受精卵を一旦凍結し、改めて子宮内の環境を整えてあげて戻す凍結融解胚移植を行います。
不妊の原因が卵管因子の方や精子不動化抗体が陽性の方、原因不明の不妊症でタイミング療法、人工授精でなかなか妊娠しない方に適した治療法です。
当院の高度生殖医療の3つの柱
ovarian reserve(卵巣予備能)は、年齢を重ねるごとに低下していきます。一般的には、年齢が高くなるほど、妊娠率や生産率が低下するとされています。しかし、ovarian reserveは非常に個人差が大きく、20代の方が30代の卵巣年齢であることもあれば、40代の方が30代の卵巣年齢であるようなことはよくあります。一人一人違うovarian reserveを正しく評価し、ふさわしい治療法を選択していくことが治療成功のカギとなります。
ovarian reserveを予測できるものには、年齢、AMH、FSH、エストラジオール、前胞状卵胞数、卵巣容積などがあります。
体外受精において、一回の採卵で高い妊娠率を得るためには、成熟した良好な卵子をなるべく多く回収することが必要です。妊娠するのに必要な卵子の数は平均25個であるというデーターもあります。
上記の項目のほか、卵巣の手術歴、視床下部・下垂体性排卵障害の有無、前クリニックでの治療成績(採卵率、成熟卵率、受精率、胚盤胞到達率)などを加味し、一人一人にふさわしい卵巣刺激をオーダーメイドで選択し、早期の妊娠を実現します。
ovarian reserveを予測できるものには、年齢、AMH、FSH、エストラジオール、前胞状卵胞数、卵巣容積などがあります。
体外受精において、一回の採卵で高い妊娠率を得るためには、成熟した良好な卵子をなるべく多く回収することが必要です。妊娠するのに必要な卵子の数は平均25個であるというデーターもあります。
上記の項目のほか、卵巣の手術歴、視床下部・下垂体性排卵障害の有無、前クリニックでの治療成績(採卵率、成熟卵率、受精率、胚盤胞到達率)などを加味し、一人一人にふさわしい卵巣刺激をオーダーメイドで選択し、早期の妊娠を実現します。
AMHとは?
AMHとはアンチミューラリアンホルモンというホルモンの一種で、血液検査で調べることができます。
卵子は原始卵胞→一次卵胞→二次卵胞→前胞状卵胞→胞状卵胞→成熟卵胞と成長し排卵が起こります。AMHは前胞状卵胞より分泌されるため、卵胞数により値が変動します。よって、卵胞数が多ければ高値、少なければ低値となります。ただし、誤差が±15%あるとされています。
図のように年代別に見ると、年齢と共にAMHは低下する傾向はありますが、個人によって大きく差があるため正常値というものは存在しません。
卵巣内にどのくらい卵子が残っているか、卵子の在庫の目安の指標となります。卵子の質は年齢に左右されますので、同じAMHでも、年齢が高くなるほど妊娠率は低くなりまし、若ければ妊娠率は高くなります。
卵子は原始卵胞→一次卵胞→二次卵胞→前胞状卵胞→胞状卵胞→成熟卵胞と成長し排卵が起こります。AMHは前胞状卵胞より分泌されるため、卵胞数により値が変動します。よって、卵胞数が多ければ高値、少なければ低値となります。ただし、誤差が±15%あるとされています。
図のように年代別に見ると、年齢と共にAMHは低下する傾向はありますが、個人によって大きく差があるため正常値というものは存在しません。
卵巣内にどのくらい卵子が残っているか、卵子の在庫の目安の指標となります。卵子の質は年齢に左右されますので、同じAMHでも、年齢が高くなるほど妊娠率は低くなりまし、若ければ妊娠率は高くなります。
高精度なlabolatory work
患者様からお預かりした卵子はlaboratoryで受精、培養、凍結・融解を行います。これらは全て培養士により行われます。当院では非常に経験の豊かな培養士が常在し、臨床力と安全性を確保するために最新の機器を使用しております。
難治性不妊症への新しい治療法の提案
ヒトにおいて最初の体外受精・胚移植による生児の誕生は1978年に英国で報告されました。それ以降の技術革新と世界への普及はめざましいもので、日本においてはその5年後の1983年に、東北大学で最初の体外受精による生児が誕生しました。そして今や出生児の16人に一人は体外受精児というまでに治療法は発展・定着してきました。現在も、これまで妊娠が難しいとされてきた患者様にも福音がもたらされるよう、治療法の革新は続いています。
適切な時期に採卵しているにもかかわらず、未熟卵が多く回収される場合や、胚盤胞到達率が低い場合など、卵巣内の環境で卵子に悪影響を及ぼす可能性がある場合にはIVMを提案することができます。
受精率が低い場合は、卵子活性化を行うことができます。
着床率が低い場合は、SEET法を選択することができます。
この3つの柱を軸に、1日でも早く、ご夫婦に新しい生命が宿ることを目標に、全力でサポートしていきます。