不妊治療コラム
COLUMN
培養室の新しい機器①
本年より、当院の培養室に新しい機器が2台導入されました。
今回はそのうちの一つ、Vitrolife社の「EmbryoScope+(エンブリオスコーププラス)」をご紹介します。

インキュベーターとは、受精卵(胚)を体内に近い環境で培養するための装置です。
温度・ガス濃度・湿度を一定に保ち、胚が安定して成長できる環境を整えています。
EmbryoScope+はタイムラプスインキュベーターと呼ばれる装置で、培養中の胚を外に取り出すことなく、一定時間ごとに自動撮影を行うことができます。
これにより、温度変化や光など外部からの刺激を最小限に抑えながら、胚の発育過程を詳細に観察することが可能になります。
当院では開院当初よりタイムラプスインキュベーターを使用してきましたが、EmbryoScope+には
「iDA Score™(Intelligent Data Analysis Score)」というAI解析システムが搭載されています。
このAIは、世界中の多数の胚の発育データをもとに胚の発育パターンを解析し、胚の評価(スコアリング)をサポートします。
当院では、
- 培養士による専門的な評価
- AIによるiDA Score
これらを組み合わせることで、より客観的で精度の高い胚評価を行い、良好な胚の選択につなげています。 今後も、培養環境の向上と新しい技術の導入を通じて、より良い不妊治療の提供に努めてまいります。