不妊治療コラム

COLUMN

生殖補助医療(ART)について ART01

当院では、妊娠を希望されるご夫婦に対し、体外受精をはじめとする生殖補助医療(ART:Assisted Reproductive Technology)を行っています。
ARTとは、体外受精(IVF)、顕微授精(ICSI)、胚移植(ET)、凍結胚移植(FET)など、体外で受精操作を行い胚を子宮に戻す一連の治療法を指します。

卵管の通過障害や精子の運動性の問題など、自然な受精が難しい場合に行われる代表的なARTのひとつです。
また、治療を重ねても妊娠に至らない場合や、年齢・卵巣機能の低下などにより妊娠率が低下している方にも有効な選択肢となります。

タイミング療法や人工授精を続けても妊娠に至らない場合、
「排卵はある」「卵管も通っている」「精液検査も正常」といった結果から、
「なぜ妊娠しないのだろう」と感じられる方も多いと思います。このような場合、実際には

  • 卵子と精子が受精できているのかが分からない
  • 受精していても、受精卵が正常に分割し、着床できる状態まで成長しているのかが分からない

といった“受精から着床までの過程”に原因が隠れていることがあります。

体外受精では、この過程を実際に確認し、問題のある段階を明らかにすることができます。
そして、その結果をもとに次の治療方針を検討することで、妊娠へとつながる新たな一歩を踏み出すことが可能になります。