不妊治療コラム

COLUMN

ARTデータブック2022年について

日本産科婦人科学会から、2022年のARTデータブックが公表されています。

ARTデータブックとは、日本産科婦人科学会が毎年、日本の生殖補助医療の成績をまとめ、解析した結果を報告しているものです。妊娠から出産までをフォローしていますので、現時点での最新データは2022年のものになります。

2022年、日本で生まれた赤ちゃんの数は770,759人で、そのうち生殖補助医療で生まれた赤ちゃんは77,206人と報告されました。10人に1人が生殖補助医療で生まれた赤ちゃんとなります。

年別 出生児数

2022年に実施されたARTの総治療件数は54万3630件と過去最多となりました。 凍結融解胚移植は2021年から2万4000周期以上増加しています。治療件数についても2021年と2022年で大きく増加しています。2021年には助成金が拡充され、さらに2022年4月からは保険適用が開始となり治療へのハードルが下がったことが要因と考えられます。

年別 治療周期数

このように体外受精の需要は年々増加しています。保険診療になって治療内容についてわかりやすくなった部分もありますが、まだまだ専門用語も多くわかりにくい部分もあると思います。わからないことや新しい技術のことなどお聞きになりたいことは、診療中に聞いていただければと思います。

今後もお子様を望む皆様の希望を叶えられるよう、患者様それぞれにあった最適な治療を提供し、現在の治療と将来の家族計画のお手伝いも含めて、安心・安全な医療をお届けしてまいります。